南埼玉どうぶつ病院


● 第一回 ●
「猫のゴロゴロって音はどこから聞こえてくるの?」
※ やはり完全解明されたことではなく、更に偉い先生の発見です。
もし苦情がありましたら、この記事は削除いたします。

ねーねー、姫ちゃん
今日もふっくらであたたかそうだねっ
最近寒くなってきたからその脂肪うらやましいネー
ちょっと、

第一回からとても失礼なことを言うんじゃないの
こう見えてもダイエット中なんだから

せ、成果?・・・それは今のところひみつよ!
今日は姫ちゃんに教えてもらいたいことがあるんだ
いつでも暇そうだから教えてよ
ねーねー、良いでしょー?
ちょっと!暑苦しいでしょっ
そんなテンションで近寄らないでちょうだい
いくら寒くなってきてもあなたは暑苦しいのよっ

・・・ところで聞きたいことってなに?
私の美貌や魅力について?
脂肪や魅力について!?
その女王様っぽいお顔立ちと、
そのおなかのたぷたぷ脂肪が魅力的かなー?
ねぇ・・・

銀次さん?

帰っていいかしら?
ねーねー、ちょっと待って!帰らないで!
ここにいればいいことあるよ!
猫ってよくうれしいことがあると
のどの辺りが「ゴロゴロ」ってなるじゃない
どうやって鳴らしているの?
教えてよー、ねー 
ああ、このことね、

「ゴロゴロゴロ」
 -のどを鳴らす姫さん-
そうそれそれ!
どうやってるのー?
その答えの前に、

一般世間で言われているものを知るために

インターネット検索してみるといいわよ。
えーっと。
「猫 ゴロゴロ どこ」
ポチっとねー
さぁ、


どんなことが検索できたかしら?
・軟口蓋
・声帯をとってもゴロゴロするので、「腕・腹・背」から
・喉を振動させるがはっきりとしていない
・猫の喉にはふたつの声門がありそのひとつから出されている
・気管から出ている
たくさんありそうだから1ページ目だけ見てみたけど
一杯あったねー
それじゃ、お話をするわね。

でもちょっと怖い話になるから注意してね

2011年のとある獣医師の学会で
偉い先生が言ってたんだけれども

そういうわけで、
ここから先はちょっと痛いのがだめな人は
聞かないほうがいいよー 
とある猫ちゃんが喉のガンで手術をしたの

広がっていたから大きく切除して
手術後は声帯が見えっぱなしになったのよ
かわいそう・・・
ガンって怖いなー
手術後順調に回復していって、
元気になってゴロゴロ言い出したのね

喉を見てみると・・・
「声帯」がゴロゴロ細かく震えて鳴ってたのよ
へぇへぇへぇ!
そうんだったんだー
だから私たち猫は、実は声帯を細かく鳴らして
「ゴロゴロ」
言ってたわけなのよ

実際、ゴロゴロ言っているときに聴診器をあてると
喉から鳴っているのがよくわかるわよ
じゃぁ今度
姫ちゃんがゴロゴロ言っているときに
聴診してみようかなー
近くにくるといつも鼻水が飛んでくるから嫌よっ!

人間で言うと、
低い声でうなったときに
喉が震えたような音がなるじゃない
それと一緒のような鳴らし方ってことじゃないかしら
それじゃー鳴らし方自体は、
僕らが威嚇するときの
「ウー」って唸るときの音と一緒なの?
ん?

たぶんそういうことになるかしら
よくわかってないことも多いから、
どうなのかわからないんだけれどもね。
じゃぁ今度
わざと「ウー」ってうなりながら
飼い主を追い掛け回す遊びをしようと思うんだ
どう思うー?
まったく、わけわからないわ

それじゃ、今度あなたを
「ゴロゴロ」
言いながら近づいて鋭い爪で
ひっかいていいかしら?
ヒー
そ、それは
遠慮しておくよー

※ 現時点で完全解明されているわけではありませんので、
この内容が100%正しいというわけではありません。
新しい発見ということで参考程度に覚えてください。

次をお楽しみに。