私が獣医師を目指すきっかけ・・・そして獣医学科入学まで

 目指し始めた頃は獣医師というのはどんな職業か知る事もない状態でした。 動物病院で働く現場も知らず、動物を飼うわけでもなく、それでも小さい頃から目指していました。

 実は私が獣医師を目指すきっかけになったものは、動物が好きであった事と小学校5年生に「動物のお医者さん」という漫画を親が買ってきた事なのです。

 「動物のお医者さん」は私が小学生の当時流行ってた少女漫画です。この漫画の大流行でハスキー犬を飼うご家庭が増えたそうです。 内容は獣医師を目指すことになった主人公とその友人、そして飼い犬のハスキー犬の周りで起こる大学生活でのドタバタ劇を面白おかしくしています。 ドラマ化もされていますので、知っている方もいらっしゃる事でしょう。 ちなみに、私がそうだったからきっと獣医学科に入る人間の半数以上は動物のお医者さんを読んだことがあるだろうと思ってましたが、 実際にはそういうことはなく半数以上が知りませんでした。学校の図書館に漫画があったので、はじめてそこで漫画を読むことになった人も多かったようです。

 「獣医師を目指すきっかけ」と、簡単にひとことで済ますならば実は、小学校5年生の頃の漫画との出会いだけなんですが、 実際にはきっかけがそこであっても実際に目指すというものは大変でした。実際に将来獣医師になりたいというお子さんは多くても、実際に最後まで目指す子は途中で挫折し少ないと思います。

 ありがたい事に教育ママだった母親のおかげで小学校3~4年生から塾に通いました。当時は私にお受験をさせたかったようです。 エスカレーター式に大学まで行ける中学校を受けさせたかったようです(個人的には相当良い中学校じゃなければお受験のメリットが感じれらないんですけど)。

 結局お受験はせずに地元の中学校に入り、塾通いも継続され、中学1年生の頃の前半はテスト勉強も親に監視され、確かにその頃のほうが成績は良いのですが このままでは自分で勉強ができなくなると思い、自分だけで勉強をするようになりました。 ところが真面目に塾の授業を受けないであたりまえのように成績もあがらず(それほど下がりもしませんでしたが)母親の落胆を受けていました。

流れでなんとか私立の進学校へと進むことができました。特に昔からその高校を目指していたわけでもなかったのですが、その時点での自分のレベルで受かる進学校を受験したら受かったという話です。

 実はその高校も自分が調べたわけでもなく、母親が見つけてきた高校です。母親に感謝です。高校入学後、更なる試練が待ち構えていようとは思いもよりませんでした。

 その後高校でもろくに勉強をせずゲームばかりをして、成績も良くなく過ごしていましたが、このままではいかん!と気が付いたのが高校3年生。 目指していた大学も判定はよろしくなく、夏にお尻に火がついて急に1日3時間睡眠で勉強をするようになりました。 しかしその時から頑張ったって受験はうまくいく訳もなかったのですが、ただひたすら好きな事も抑え込んで勉強をするという ひたすらストレスのたまる毎日でしたが、自分の成績がアップする事に実感を得ることができました。

 大学受験は滑り止めにしか受からず、残念に思ってたところ、運よく父親の仕事先の方と母親の説得のおかげで浪人をすることができるようになりました。

 浪人する時に始めたのがバイトです。お小遣いと生活費を稼ぐためにバイトしてました。浪人生の夏まではバイトをしながら予備校に通い、予備校で勉強にいそしむ毎日でした。 夏からはまた本腰を入れて勉強です。浪人して初めて理解したのが、もっと前から勉強しないといけなかったな・・と。高校で基礎をもっとしっかりと身につけて、そのあと応用問題を解き続けないといけない。

 なんとか浪人の時は受験も成功して、現在に至ります。獣医師になるにはほんと狭き門である受験戦争を勝ちぬく必要があります。 これから獣医師を目指す方々は頑張ってこの戦争を勝ち抜いてください。今考えると、母親が居なかったら絶対獣医師になる人生は歩めませんでした。

 「動物のお医者さん」という漫画から始まった私の獣医人生ですが、現在ではその動物のお医者さんで憧れた世界とはまた違う世界に足を踏み入れています。 動物のお医者さんで憧れたのは獣医学科での大学生活。その大学生活も終わり、獣医師になり、今憧れているものは・・・・・・

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