TEL.048-839-5704
〒336-0032 埼玉県さいたま市南区四谷3-7-5
僧帽弁閉鎖不全症とは、その名の通り、僧帽弁という心臓の中の弁がうまく閉まらない状態です。小型犬で多く見られます。心雑音が聴取できた場合は、ほとんどがこの疾患が原因になります。 弁とは本来血液の流れを一方通行にする役割を持っていますが、それが上手く機能しないと血液が本来の方向ではなく逆流をしてしまい、それが原因で心臓に重度な負担がかかってしまいます。そうする事で心臓が大きくなり、さらに血液の流れが悪くなるという悪循環が生まれ、様々な合併症を起こします。 |
僧帽弁の異常を確認する方法は一つだけで、心臓エコー検査(心臓超音波検査)になります。 このように、僧帽弁で血液の逆流を確認することで僧帽弁閉鎖不全症自体は診断できます。ただし、実際の治療には、僧帽弁逆流以外の心臓の状態や病態の進行を確認する必要がありますので、時間をかけて超音波検査を行い、心臓状態をしっかりとチェックします。。 超音波検査以外にレントゲン検査、血圧検査、心電図検査、場合により血液検査も必要になってきます。 |
僧帽弁閉鎖不全症の治療は基本的には寿命まで心臓の機能を維持する内科治療になります。病態により様々な投薬を行います。また、進行すると様々な合併症を起こす事があります。 そのため、定期健診(各種検査)はかかせません。 非常に高額になりますが僧帽弁の疾患の場合は人工心肺を併用した外科手術が可能な場合があり、状況に応じて外科も考慮する必要が出てきます。当院では行えませんのでご紹介をする形になります。 |