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埼玉県さいたま市、武蔵浦和にある犬と猫の癌・腫瘍・がんの治療と循環器内科(心臓病科)に力を入れた動物病院です

TEL.048-839-5704

〒336-0032 埼玉県さいたま市南区四谷3-7-5

治療例コラムmedical Treatment

肺炎

循環器科  肺炎は、肺で炎症を起こす疾患ですが、慢性疾患として症状を伴わない・検査にもひっかからない肺炎を起こしている高齢動物が多くみられるそうです(剖検により発見されます)。
 肺炎の問題点は、初期に発見することが困難であり、レントゲンに異常があらわれるのは病態が進んでからになります。肺疾患は肺高血圧を伴うことが多く、心疾患を併発している場合などに肺水腫に移行することがあります。ですから心臓疾患以外でも肺水腫の原因となりえます。ですから心臓疾患が原因で起こる肺水腫なのか、それとも肺疾患が原因で起こる肺水腫なのかを見極める必要があります。
 原因としてウイルス・細菌・真菌(カビ)があります。誤嚥することで起こる誤嚥性肺炎は細菌性肺炎に分類されます。
 アレルギー性気管支肺炎、いわゆる喘息の一種は今回はこちらに含めないで話しをします。
 基本的に肺炎は呼吸困難を伴う重症な病態であり、治療が間に合わないと死につながるため油断はできません。
 早期発見は症状のチェックとこまめな(数時間単位での)レントゲン撮影です。

検査

検査  肺異常を確認する方法は基本的にレントゲンになります。ところが肺炎の初期は症状とレントゲン画像が伴わないことが多く、呼吸器症状が出ていてもレントゲンに異常の出ない場合が多いです。更なる検査として、気管支鏡による肺胞洗浄液の回収とその分析がありますが、呼吸異常を伴う個体に麻酔をかける行為は場合により病態悪化につながりますので慎重に麻酔をかける必要があります。肺炎は急速に進む場合は数時間(5〜6時間)で以下のような経過をたどることがあり、注意が必要です。
肺水腫
肺水腫
 症状があるが、レントゲンで異常がみられない段階
肺水腫
肺水腫
 その約24時間後、肺炎がレントゲンで確認され治療開始
 レントゲン画像より誤嚥性肺炎が疑われます
肺水腫
肺水腫
肺水腫
肺水腫
 6時間でここまで悪化します。
肺水腫
 治療開始から48時間後のレントゲンでは心陰影が確認できるようになり、肺炎の改善傾向が確認されました。
 レントゲンだけでウイルス性肺炎・細菌性肺炎・真菌性肺炎を分類することは不可能ですが、特徴的なレントゲン像を確認することでどのようなタイプの肺炎かを推測することは可能です。

治療

治療  基本的には症状を伴う肺炎の原因は慢性的な肺炎が悪化したパターンか、誤嚥性肺炎になりますが、ほとんどの場合で誤嚥性が原因となります。誤嚥性肺炎の場合は特徴的なレントゲン像がみられるため、肺炎の判断は容易になりますがだからといって治療が確実に可能というわけではありません。誤嚥性肺炎は誤嚥した量により重症度が異なり命の危険が伴います。
循環器科
 肺炎の治療は基本的に抗生物質・酸素吸入・気管支拡張剤を使いますが、状況により肺水腫へと移行するなど合併症が出てくることがあるために状況に合わせて治療方法を検討しなければなりません。
 原因が細菌やウイルスであれば抗生物質(ウイルスには効果は無いですが、2次感染対策で抗生物質を使います)、診断が難しいですが真菌性肺炎であれば抗真菌剤を使用して治療します。

診療科目診療科目

・各種予防    ・内科
・呼吸器科    ・循環器内科
・消化器科    ・歯科
・腫瘍科     ・外科/整形外科
・皮膚科     ・眼科
・神経科