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犬においては外傷が原因で起こりうる比較的珍しい疾患だが、トイプードルとシェルティーでは外傷と無関係に脱臼を起こします。肩関節脱臼の75%が内方脱臼で、25%は外方脱臼で起こります。肩関節脱臼の数か月前から跛行があることが多いです。 肩関節の関節包や関節窩上腕靭帯が緩くなることで不安定になることから、そこのゆるみが肩関節脱臼の悪化要因と考えられています。 |
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脱臼は触診とレントゲンで確認を行います。初期だと触診やレントゲンでも明確な脱臼が観られず診断がつかないことがあります。時間の経過とともに脱臼が明確になることがありますので、上腕の異常があった際にレントゲンで問題が無くても時間をあけて脱臼が起こる可能性がでてくるか見る必要があります。![]() こちらは左肩が脱臼している症例ですが、単純撮影だと脱臼しているのがわかりません。 ![]() このように肩関節に負荷をかけると脱臼した状態がわかることがあります。 |
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脾肩関節を安定化させる手術方法は複数種類ありますが、大きくは関節の周りを固める手法と関節に穴をあけてピンや縫合糸を通して肩関節を固定させる2つの方法に分かれます。![]() 肩関節の不安定性が軽度な場合は外固定(手を曲げたつり包帯)を行う事により関節周囲組織が固まってくれる事があります。 |