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埼玉県さいたま市、武蔵浦和にある犬と猫の癌・腫瘍・がんの治療と循環器内科(心臓病科)に力を入れた動物病院です

TEL.048-839-5704

〒336-0032 埼玉県さいたま市南区四谷3-7-5

治療例コラムmedical Treatment

尿管結石

循環器科  尿管結石とは、尿をつくる腎臓とそれを貯める膀胱をつなぐ細い管に腎臓にできた小さい石がつまってしまう状態です。
 尿が排泄できなくなり、時間が経過すると腎臓がダメになってしまいます。初回は猫の症状としては2〜3日食欲の低下や元気消失程度で済みますが、実は腎臓が片方ダメになってしまいます。もう片方の尿管が詰まることで、残っていた腎臓が機能しなくなり、重症化し緊急状態となります。過去に一時的な急性腎不全の経歴のある場合は、注意が必要です。

検査

検査  エコーで尿管結石そのもの、腎盂の拡張、反対側の腎臓萎縮
 レントゲンにて尿管結石
 血液検査にて急性腎不全状態を確認すると診断が可能です

尿管結石レントゲン

治療

治療  尿管結石は再発率(再閉塞率)の高い手術になります。猫の尿管は2o程度の大きさしかなく、尿の通る尿管の中自体は1o程度しかないことも珍しくありません。そこに1o~2o程度の結石が存在するために、尿管が炎症を起こして腫れている場合は触ってもわかりにくく尿管結石を発見するのは非常に困難です。
尿管結石オペ
 手術自体は非常に細かい手術が必要になるために、手先が器用なことが前提です。拡大鏡を使って視野を確保しながら手術を行います。老眼が進行すると非常に難しい手術です(実は、視力が悪くなければハズキルーペでも十分手術が可能です)。
 時間の経過とともに腎臓の不可逆的破壊が行われるため、早期の外科的介入が必要です。尿管結石のオペが不可能な状況では腎臓に管をつないで腎臓からの尿排泄を行うSUBシステムというモノもありますが、当院には用意がありません。
 そのままの生活習慣では必ず再発するので、予防として、結石の原因である「シュウ酸カルシウム」の予防に対応したフードを継続することが重要です。

診療科目診療科目

・各種予防    ・内科
・呼吸器科    ・循環器内科
・消化器科    ・歯科
・腫瘍科     ・外科/整形外科
・皮膚科     ・眼科
・神経科