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埼玉県さいたま市、武蔵浦和にある犬と猫の癌・腫瘍・がんの治療と循環器内科(心臓病科)に力を入れた動物病院です

TEL.048-839-5704

〒336-0032 埼玉県さいたま市南区四谷3-7-5

治療例コラムmedical Treatment

副腎腫瘍・副腎腺癌・副腎腺腫・褐色細胞腫

循環器科  副腎は体内でステロイドホルモンなどを分泌する組織です。名前のとおり腎臓のそばにあります。
 有名な疾患として副腎からステロイドホルモンが過剰に分泌されるクッシング症候群がありますが、原因としては脳腫瘍由来が約9割、副腎腫瘍由来が1割とされています。
副腎腫瘍
↑エコー画像
 ステロイドホルモン以外のホルモンを分泌する部位が腫瘍化した褐色細胞腫では、血圧や心拍などに影響を及ぼすために通常の副腎腫瘍とはまた異なった対応が必要になるケースがあります。
 非機能性腫瘍としてステロイドホルモンなどを分泌しない無症状タイプの副腎腫瘍、副腎腺癌が偶発的に超音波検査で見られることがあります。

検査

検査  副腎の状態は超音波によって確認が可能です。
副腎腫瘍を見ているエコー動画
副腎腫瘍
 基本的に巨大な副腎が片側だけに存在する場合は腫瘍を疑います。特に超音波で石灰化が見られた場合には悪性である腺癌の可能性が高くなってきます。特に2pを超える片側性の腫瘍は切除対象になります。

治療

治療  基本的には副腎腫瘍はどんどん大きくなるケースでは摘出が必要になります。大きくなりすぎると隣の大きな血管に浸潤したり癒着により手術時間が非常に長くなる可能性がかくなります。
 副腎腫瘍
 また副腎はとくに右側では大きな血管に接して大きくなるケースが多いので摘出の難易度は高くなります。血管が破れた際の救急対応ができないといけません。
 難易度の高い手術になり、とある2023年の海外論文では副腎腫瘍摘出の治療成績は成功率は87%、術後合併症が25%で発生するとされています。 
 当院では、基本的に術中の大静脈からの大量出血などのトラブル発生時の対応を考え、左側の大静脈への非浸潤性副腎腫瘍しか手術を行っていませんが、状況によりそのほかのケースでも外科に対応可能な場合がります。ご相談ください。。

診療科目診療科目

・各種予防    ・内科
・呼吸器科    ・循環器内科
・消化器科    ・歯科
・腫瘍科     ・外科/整形外科
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・神経科